2017/04/07 東電、火力点検効率化で数百億円コスト削減

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【新電力ニュース】2017/04/07 東電、火力点検効率化で数百億円コスト削減
 東京電力ホールディングス(HD)は火力発電所の定期点検にかける期間を半減する。作業の効率を高めて発電を止めている時間を減らし、コストを抑える。全体で数百億円規模の効果を見込み、小売り自由化による競争への対応や、福島第1原子力発電所事故の費用の捻出につなげる。

 火力発電所はタービンやボイラーなど設備の点検や補修のため2~4年ごとに数カ月間止める。この期間は効率が低い別の発電所の稼働を増やすため燃料費がかさむ。

 HD傘下の東京電力フュエル&パワー(FP)が運営する常陸那珂火力発電所(茨城県)は、1月初旬に始めた点検を48日間で終えた。従来のやり方であれば110日かかっていた。最新鋭の設備を備えた同発電所を前倒しで再稼働させ、燃料費を約50億円減らした。

 工程を一から見直し、順番に実施していた検査や溶接など複数の作業をできるだけ同時並行で進めた。作業者は事前に模型で訓練して習熟度を高めて現場に入り、作業時間を秒単位で縮めるなど改善を積み重ねた。

 常陸那珂に加え、国内15カ所の火力発電所のうち発電効率が高い千葉や神奈川、福島の計5カ所の発電所を中心に同様の取り組みを進める。燃料価格の動向によるが、全体で数百億円のコスト削減をめざす。

 電力市場では昨年4月から小売りの全面自由化が始まり、新電力との競争が激しくなってきた。東電は福島第1原発事故の賠償や廃炉の費用も拡大しており、コスト削減の深掘りが課題だ。