2019/02/12 電力スポット取引、前年の4倍

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新電力ニュース

【新電力ニュース】2019/02/12 電力スポット取引、前年の4倍
電力会社同士が電気を売買するスポット(随時契約)市場の取引量が急増し、1月は前年同月の4倍に達した。市場の拡大で、大規模な発電設備をもたない企業でも電気を調達しやすくなる。ただスポット価格は変動しやすく、価格急変のリスクをどう回避するかが課題となる。

日本卸電力取引所(JEPX)の1月の取引量は1日平均で8億キロワット時と、前年同月の2億キロワット時から大幅に拡大。2018年の年間取引量は1600億キロワット時で17年の3.7倍に伸びた。

取引が増え、需要に応じて必要な量の電力を購入しやすくなった。自前で大規模な発電設備を持たない「新電力」各社は安定供給がしやすくなり、顧客の拡大につながる。

政府は電力事業への新規参入を促し、電気料金の上昇抑制につなげようと16年に電力の小売りを全面自由化した。異業種からの参入が相次ぎ、余った電気を売ったり足りない電気を買ったりするスポット市場が重要さを増している。

新電力各社が電力を調達しやすくするには、市場への電力の供給拡大が不可欠だった。取引量が増えたのは、大手電力会社による自主的な電力の市場放出が定着してきたことが大きい。

大手電力は17年から、スポット市場で取引する電気の量を段階的に増やしている。従来多かった余剰電力に加え、自社の供給網で受け渡す電気の一部も取引所でいったん売却して買い戻すようになった。18年度末までに販売電力量の2割をスポット市場でさばくことを目標にする大手電力もある。

昨年10月には大手電力会社の供給地域をまたいで電気を送る「連系線」の利用を、JEPXを通すようにルールを変更した。それまでの先着順から、入札価格が安い順に送電する。これにより「1日2億キロワット時ほど取引量が増えた」とJEPXはみている。

市場の流動性は高まった一方、貯蔵が難しい電力は需給の変化でスポット価格が大きく変動することは変わらない。24時間平均で1キロワット時10円前後で取引されることが多いが、猛暑の昨夏は地域により100円超に急騰する場面があった。

出典:日本経済新聞