2020/05/29 北海道電力、電力販売が回復

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新電力ニュース

【新電力ニュース】2020/05/29 北海道電力、電力販売が回復
【電力販売が回復】電力販売は家庭向けが新電力と競争激しく苦戦。法人顧客件数の巻き返しによって増収を確保。資源価格の下落に加え、高効率の液化天然ガス(LNG)火力発電所が稼働。最終増益。

北海道電力が電力の小売販売で巻き返しに出ている。2016年4月の全面自由化後は新電力にシェアを奪われる一方だった北電だが、19年度の販売電力量は10年度以来9年ぶりのプラスに転じた。柔軟な料金やサービスでローラー作戦を展開し、新電力から北電に乗り換える大口顧客が相次いでいる。

北電の19年度の電力販売量は前年度比4%増の237億キロワット時。藤井裕社長は「お客様と個々の契約でできるだけ要望にかなうご提案をした」と胸を張る。芳根京子さんと音尾琢真さんを起用して「ゼンリョク宣言」と銘打った広告も顧客には目新しく映ったようで、業務時間見直しで浮いた時間を対面営業に充てる効率化も効果があったとみる。

3月に旧マックスバリュ北海道と経営統合したイオン北海道は4月から、道内店舗の電力調達先を北電で統一した。従来は旧イオン北海道の店舗の大部分で、東京電力ホールディングス傘下の小売会社から電気を買っていた。イオン北海道の広報担当者は「統合にあたって効率を見直した」と説明する。

高圧・特高と呼ばれる企業向けの大口電力契約は1件あたりの販売量が大きく、利ざやを稼ぎやすい。
料金メニューが決まっている家庭向けの低圧に対し、高圧・特高は相対の価格で契約することが多い。大企業には従来より10%以上安い料金を提示し、他の電力会社からの契約変更を提案するケースもあるようだ。

19年には新電力F-Power(エフパワー、東京・港)が撤退し、セブン&アイ・ホールディングスがセブンイレブン約800店とイトーヨーカドー数店の調達先を北電へ切り替えた。サツドラホールディングスも道内100店強で北電の電力を使っている。

北電も低圧は苦戦して4%減だった一方、全体の半分を占める高圧・特高は13%伸びた。人口減や省エネ意識が高まるなかでの販売量プラスは全国でも珍しい。裏表ではあるが、北海道の新電力シェアは1月時点で17.3%と1年前から3ポイント低下。増加傾向の全国平均とは逆行している。

ある新電力幹部は「参入した当初思っていたよりも料金ファクターが通用せず、大手の知名度や安心感に引かれる顧客が多かった」と肩を落とす。日本一電気料金の高い北海道では自由化後に新電力が相次ぎ参入して北電からシェアを奪ったが、復調気配の北電に押されている。

とはいえ道内の電力卸市場では料金が下落基調で、新電力にとっての好材料も出てきた。新電力トップの北海道ガスは19年度末の電力契約件数を前年比24%増の17万2000件に拡大。自前で販売量の6割をまかなう電源と、ガス販売で培った営業体制を強みとする。20年度末には17%増の20万件に伸ばす計画だ。


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出典:日本経済新聞