2020/09/03 新電力エフビットコミュニケーションズ、火力発電所を買収 

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【新電力ニュース】2020/09/03 新電力エフビットコミュニケーションズ、火力発電所を買収 
【新電力ニュース】新電力のエフビットコミュニケーションズ(京都市)は同業大手のF-Power(エフパワー、東京・港)が所有する火力発電所を20億円で買収した。新電力が同業大手の発電所を買収するのは国内で初めて。エフビットはこれまで持っていなかった自社の電源を確保し、電力の安定供給や顧客網の拡大を図る。

両社は8月上旬に契約書を締結した。エフビットが買収したのは旭化成の千葉工場内(千葉県袖ケ浦市)で稼働中の「新中袖発電所」。天然ガスを燃料とするプラント2基で、総発電量は約11.2万キロワット。現在は主にエフパワーの顧客に電力を供給している。

24年まではエフビットとエフパワーの顧客に電力供給する。その後、エフビットの顧客向け以外は日本卸電力取引所(JEPX)に売電する。

通信機器が主力のエフビットは17年に電力小売事業に参入。首都圏や関西の大都市を中心に展開し、現在は40万キロワット分の販売量を持つ。20年3月期の売上高は316億円。うち電力事業が220億円と約7割を占める。

順調に販売量を伸ばしてきたが、自社電源がないのが課題だった。5年後に100万キロワットの販売量を目指すなか、他社の発電所の買収が得策と判断した。

エフビットは天然ガス火力発電所を取得したことにより、発電量当たりの温暖化ガス排出量を減らせる。燃焼時の二酸化炭素(CO2)排出量が少ない電力を調達したい自治体からの受注拡大を目指す。

エフパワーにとって発電所売却は経営合理化の一環とみられる。同社は16年の電力小売り全面自由化に先行する形で09年に発足。金融リスク管理のノウハウを応用し低価格路線で顧客を獲得。18年4月には新電力首位に躍り出た。

だが急な成長の一方で自前の電源だけでは需要に追いつかず、卸電力取引所からの調達を拡大。市場価格の乱高下の影響を受けやすくなった。

エフパワーは18年6月期に120億円の最終赤字を計上。2期連続で赤字を出した。資金繰りも悪化し、ゴールドマン・サックスや三菱電機、関西電力などの大手が加わり急場をしのいだが、18年末には北海道の大口顧客市場から撤退した。


出典:日本経済新聞