2016/12/28 四国 伊方原発に転機 自由化、新電力参入じわり

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【新電力ニュース】2016/12/28 四国 伊方原発に転機 自由化、新電力参入じわり
2016年の四国は原子力発電で大きな動きがあった。四国電力は伊方原子力発電所(愛媛県伊方町)1号機を廃炉にする一方、3号機は同原発として4年7カ月ぶりに再稼働させた。4月に電力小売りが全面自由化された中、東日本大震災を契機に「原発ゼロ」が続いていた四国のエネルギー環境は転機を迎えた。

 12月26日、四国電は17年度にも伊方1号機の廃炉作業に着手する計画を公表した。1号機は3月に存続断念を決定。運転開始から40年を翌年に控え、1号機は最大20年の延長申請もできたが、電源ケーブルの難燃化など安全対策費の膨張による採算悪化が見込まれ、役目を終えた。

 一方、同じ3月には3号機が設備の安全対策の詳細を記した「工事計画」が原子力規制委員会から認可された。4月から現場でチェックする「使用前検査」に入り、途中ポンプの不具合で半月先送りされたが、8月12日に再稼働した。再稼働は東京電力福島第1原発事故を踏まえ導入された新規制基準で全国3カ所5基目となった。

 9月7日には営業運転に入り、12年3月期から3期連続で最終赤字となった四国電に年250億円の収支を底上げする電源が復帰した。佐伯勇人社長は11月の記者会見で「決してゴールでなく、5年間の経験を生かし、原発と向き合っていく」と総括した。

だが7月までに広島、松山、大分の3地裁に運転差し止めの仮処分が申請された。今後順次決定が出るとみられ、3月の大津地裁での関西電力高浜原発3、4号機の運転差し止めの仮処分決定が再現する可能性もあり、大きなリスクになった。

 電力小売り自由化で、四国でも坊っちゃん電力(松山市)、香川電力(高松市)など新電力の参入が広がっている。経済産業省の認可法人、電力広域的運営推進機関によると、11月末までに1万7400件が新電力などに移った。料金に加え、各種サービスなど本格的な競争時代に入った。

 香川用水35%、徳島用水22.7%カット――。8~9月に関係者を「ヒヤリ」とさせたのが、香川、徳島両県の取水制限だ。少雨で早明浦ダム(高知県)の貯水率は一時33.4%まで低下。13年夏以来の第2次取水制限に追い込まれ、噴水の停止など節水に取り組んだ。台風16号の通過などで9月21日に1カ月半ぶりに制限を全面解除した。

 急増する訪日外国人(インバウンド)は四国の観光に活気をもたらした。瀬戸内海の島々などを舞台にした現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」の総来場者数は104万人(香川県推計)を記録。海外客の割合は前回の3%から14%に拡大した。滞在日数も増え「半数超が周辺観光地を訪れ、波及効果が確認できた」(同県)。

 地域博の愛媛県西南部の「えひめいやしの南予博2016」、高知県中西部の「2016奥四万十博」も開かれ、各種イベントでの集客も好調に推移した。