2016/12/23 電力自由化 「北海道電力離れ」 割高料金に不満

ご質問・お問い合わせはお気軽にどうぞ
お電話は平日9時から18時まで
0120-978-105
見積り対応件数ダントツNo.1

新電力ニュース

【新電力ニュース】2016/12/23 電力自由化 「北海道電力離れ」 割高料金に不満
今年の北海道経済を漢字1文字で表すと「変」――。契約変更が相次いだ電力自由化、時代の変化を映す鉄道路線の見直し、競争激化を予感させる空港民営化。連続台風という異変で農業被害も膨らんだ。関係者へのインタビューを交え、2016年を回顧し、17年を展望する。

 4月に始まった家庭用電力小売りの自由化で、家庭が電力会社を選べるようになって9カ月。北海道は他の地方とは異なる様相になっている。

 道内で電力購入先を新電力に切り替えた件数は11月末までに11万6600件。北海道電力の15年度末の小口契約口数の4.2%にあたる。北海道ガスとコープさっぽろの2社を中心に、数字は着々と伸び続けた。

 電力会社を選択する消費行動が本格化している水準ではないが、電力会社の転換率が1%前後の地方電力エリアが目立つ中、北海道の数字は際立って高い。多くの新電力各社がしのぎを削る東京電力ホールディングスと関西電力のエリアに次ぐ水準になっている。

 北電は泊原子力発電所の停止後に業績が悪化。2度の値上げをし、電力料金は2割強上昇した。同量の電気を使った場合の料金は10電力会社の中で最も高い。料金への不満が高いところに新電力が割安なメニューを提示したことで、多くの利用者が北電からの転換を選択したようだ。

 特に大口需要は家庭用を上回るスピードで「北電離れ」が進んだ。大手流通企業が相次いで新電力に購入先を変更したほか、札幌ドームや札幌市電など北海道を代表する施設も入札で電力調達先を新電力に変更した。北電の大口向け販売電力量は4~9月に前年同期比1割以上減った。

 一方、北電は前年に引き続き、泊原発の再稼働を最重要課題と位置づけて取り組んだ。

 原発の再稼働によって電気料金を値下げすれば、離れた顧客も戻ってくるはず――。そんな青写真を描いたものの、昨年末にヤマを越えたと思われた審査は長期化し、いまも再稼働のメドは立っていない。泊原発の全機運転停止は来年5月で5年になる。

 来春にはガスも小売りが自由化される。北ガスなどが持つ導管網を借りてガスの販売ができるようになり、北電が参入へ検討を進めている。

 自由化が進めば従来の電力とガスの供給網の垣根は崩れる。今年は防戦を強いられた北電がいつ反攻に転じるのか。その行方は、自由化時代の道内エネルギー市場のあり方を左右する。