2016/03/30 新電力、8兆円市場に攻勢 小売り自由化

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【新電力ニュース】2016/03/30 新電力、8兆円市場に攻勢 小売り自由化
4月1日の電力小売り全面自由化が目前に迫り、新電力の攻勢が激しくなっている。都市ガスやケーブルテレビなど約260社が新規参入し、大手電力も迎え撃つ。消費者の5%が切り替えを申し込んだとの調査もあり、規制に守られてきた年8兆円規模の家庭向け電気市場が大きく変わる。

新電力で目立つのがセット販売。最有力なのが多くの家庭に入り込んでいるガス会社だ。「戸建ての3人家族なら年1万円安くなります」。東京ガスはガスを契約している家庭向けに電気を使うほど割安になるセットプランを設けた。ガスを燃料に使う発電所を運営するため供給力に余裕がありコスト競争力も強い。

 東電からの切り替え申し込みは15万件を突破した。まだ首都圏の1%弱だが、ガス器具を定期購入する得意客が100万人以上おり、この中から電気の顧客を重点的に開拓していく。関西では大阪ガスが約6万件の申し込みを獲得した。

 ガス会社に続くのはガソリンやケーブルテレビ会社だ。JXエネルギーは電気の契約をすれば、同社のカードで支払った場合にガソリンなどの値引き幅を1リットル1円上積みする。車をよく使う人を中心に予約は7万件を超えた。ジュピターテレコム(JCOM)はケーブルテレビとセットにすれば東電より最大1割安い。グループの発電会社などから電気を調達し、全国500万世帯のケーブル加入者宅へ売り込む。営業担当を来年度に5割増の600人にして数年後に100万世帯の契約を目指す。

 電気単品で勝負するのが日米の新電力が出資したイーレックス・スパーク・マーケティング(東京・中央)。正確な需要予測と割安に電気を調達する手法など「自由化で先行する米国のノウハウを生かす」。他社がセットで東電より最大1割程度安いのに対し、電気だけでも最大1割程度安く買え、セットで解約しにくいなどの面倒がない。

 ソフトバンクグループは太陽光などで発電した電気を大手並みの料金で売る。環境意識が高い顧客を取り込む。ホンダやパナソニックも小売電気事業者の登録をした。

 料金比較サイトのカカクコムが3000人以上を対象に3月上旬に実施したネット調査によると約5%が新電力への切り替えを申し込んだ。攻め込まれる大手も従来の営業エリアを越えて顧客の獲得を目指す。東北電力は首都圏の顧客向けに、電気でためたポイントを東北の特産品と交換できるようにする。中国電力は広島東洋カープの成績などに合わせてポイントがたまるサービスを始める。